【激変する人材採用システム】第3回 キャリア教育とインターンシップ 大学との連携強化を 魅力伝え早期離職防止へ/近田 高志
2020.04.16
【労働新聞】
職業観の醸成が課題に
新卒採用における昨今の傾向として、売り手市場のなかでの採用難がある。厚生労働省と文部科学省の発表によると、昨年春に卒業した大学生の就職率は97.6%に達している。また、この春卒業の大学生の内定率も昨年10月時点で76.8%と高水準を維持している。
また、学生の就職希望先に関する各種のランキング調査をみると、旅行や交通、食品や消費財メーカー、大手サービス業、金融機関などの採用ブランドの高い企業が並び、社会人なら誰でも知っているような高い技術を持った素材メーカーや電子部品メーカーなど、いわゆるB2Bの企業は、ほぼ皆無である。ましてや、地域の中堅・中小企業となると、学生への認知度において、相当な苦労をされていることだろう。
こうした課題に加えて、採用後の早期離職という問題もある。…
筆者:一般社団法人日本能率協会 KAIKA研究所 所長 近田 高志
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令和2年4月27日第3254号6面 掲載