【激変する人材採用システム】第9回 人が育つ組織とは 目標となる存在必要 能力・スキル向上に影響/近田 高志
2020.06.04
【労働新聞】
組織の「目的」明確化を
本連載では、これまで日本の雇用システムの変化を捉えつつ、人材採用に関連するテーマを取りあげてきた。連載の残り4回では、視点を広げて、これからの人材マネジメントや組織のあり方について考えていきたい。まず今回は、人材育成について取り上げる。
前回に紹介した新入社員の意識調査においても、就職活動において会社を選ぶ決め手として、「自分が成長できると感じたこと」が第3位に挙げられていた。また、生活費を得ること以外での働く目的として、「自分の能力を高めること」が第1位となっている。
ジョブ型雇用への移行が議論され、人生100年ともいわれる時代にあって、若い世代としては、その組織で能力・スキルアップできるか、成長できるかを非常に重視しているということが分かる。
したがって、人が育つ組織であるかどうかが、採用という観点からも極めて重要な要素となっているといえる。
それでは、人が育つ組織となるためには、何が必要だろうか。…
筆者:一般社団法人日本能率協会 KAIKA研究所 所長 近田 高志
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令和2年6月8日第3260号6面 掲載