【ぶれい考】根深い「犠牲の美学」/江上 茂樹
2020.06.04
【労働新聞】
一冊の文庫本があります。1970年代後半の本で、著者は外国人。戦後から高度経済成長期の日本社会の現状を踏まえた、日本の父親に対しての家庭教育論が書かれています。当時小学生だった私はその本を知る由もなく、最近、偶然読む機会に恵まれました。
それによると、当時の日本社会における一番の問題は「父親不在」で、父親がわが子の教育の傍観者になっている、と。確かに、私の父は平日も土日も家に不在で、父親とゆっくりと語らったり遊んだりした記憶がありません。私と同世代で…
筆者:サトーHD グローバル人財開発室長 江上 茂樹
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令和2年6月8日第3260号4面 掲載