【激変する人材採用システム】第10回 キャリア自律の促進 研修の早期化検討を 30~40歳代から機会提供/近田 高志
2020.06.11
【労働新聞】
変化に応じた能力習得
前回は、人が育つ組織をどう作っていくかについて取り上げた。今回はこれに関連して、社員一人ひとりの自律的・主体的なキャリア形成について考えたい。
連載第1回でも触れたとおりわが国の雇用システムは大きな転換点にある。デジタル技術の進展に伴う事業構造の変化、少子高齢化に伴う人手不足、働くことへの価値観の変化や多様な働き方へのニーズの高まりなど、雇用を取り巻く環境には様ざまな変化が生じている。
こうした中にあって、第1回で紹介したように、経団連の2020年版「経営労働政策特別委員会報告」は「転換期を迎えている日本型雇用システム」と指摘。また、第2回で触れたように、産学による協議会において、ジョブ型雇用を念頭においた採用への移行、「就社」から「就職」への意識転換を進めていくべきという議論もなされている。
このような雇用システム全体の変化に伴って、…
筆者:一般社団法人日本能率協会 KAIKA研究所 所長 近田 高志
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令和2年6月15日第3261号6面 掲載