【送検事例】空気充てんに係る特別教育怠る
2020.07.10
【安全スタッフ】
福島・会津労働基準監督署は、タイヤの空気充てんに係る特別教育を行っていなかったとして運送会社と同社代表取締役を安衛法違反の疑いで、福島地検会津若松支部に書類送検した。労働者が空気圧縮機でタイヤに空気を充てんする作業を行っていたところ、タイヤから空気が流出。漏れた空気圧により、労働者はタイヤ、ホイールリングごと吹き飛ばされ死亡した。(R2・6・15)
事件の概要
事故は道路貨物運送会社の作業所内で発生。同社社長と労働者が移動式クレーン用のタイヤの組み立てを行っていた。労働者が空気圧縮機を使ってタイヤに空気を充てんする作業を行っていたところ、タイヤから空気が流出。漏れた空気圧により、労働者はタイヤ、ホイールリングなどとともに吹き飛ばされ死亡した。
会津労基署の捜査によると、被疑者である社長は労働者にタイヤの空気充てんに係る特別教育を実施していなかったことが判明した。また、破裂したタイヤの飛来を防止するための器具を使用させていなかったことも明らかになっている。特別教育を怠っていたことについて同労基署は「会社は危険ではないと思っていた」という。特別教育は、どの労働者も受けていなかったことが分かっている。…
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2020年7月15日第2358号 掲載