【働き方が変わる雇用保険法等改正法】第2回 少子高齢化の克服へ① 労働の質・量確保が鍵 時短と生産高維持を両立/阿部 正浩
2020.07.09
【労働新聞】
コロナ禍で働き方に変化
コロナ禍によって経済社会は混乱の極みにあるが、中長期的にみたわが国の最重要課題は少子高齢化の克服だ。2016年に100万人を割った出生数は19年には86万人まで減少し、出生率は1.36となった。4年連続で出生率は低下しており、少子化に歯止めがかからない。この一方で超高齢化も進展しており、今後10年間で65歳以上の人口は約100万人増加するが、15~64歳(生産年齢人口)は530万人ほど減少する。出生率の低下を止めつつ、生産年齢人口減少による社会・経済への影響を小さくする取組みは不可欠だ。
この課題解決には、…
筆者:中央大学経済学部 教授 阿部 正浩
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令和2年7月20日第3265号6面 掲載