【想いはせれば】第136回 知らなければ見えない
2020.08.11
【安全スタッフ】
▶私が勤務していた工場の職場での出来事です。分解した設備の部品約150kgを玉掛けワイヤーでつって所定の場所に移動し、寸止めしながらつり荷を所定の場所に降ろしていたとき、突然ワイヤーが「キンク箇所」で切れて荷が被災者(A)に倒れかかり、下半身が荷の下敷きになって全治2カ月の重傷を負った事故がありました。
A君は入社2年目で20歳、クレーンや玉掛けの資格はまだ持ってはいませんでしたが、当日は資格者の先輩が休みだったので、A君が玉掛けとクレーンの操作を行っていたものです。「使用前にワイヤーの点検はした」ということでしたが、ワイヤーにキンクがあると切れやすいことをA君は知りませんでした。
▶A君はワイヤーのキンクが危険なことであり、…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2020年8月15日第2360号 掲載