【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第6回 酸素欠乏症による重大災害

2020.08.27 【安全スタッフ】
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1.はじめに

 9月1日は防災の日です。「天災は忘れたころにやってくる〔寺田寅彦〕」、天災(自然災害)はその恐ろしさを忘れたころに起こる〔歴史は繰り返す〕ものなので、「油断は禁物の戒め(訓戒)」です。

 今回は、「酸素欠乏症の災害2事例」をテーマにします。

2.酸欠と酸欠の発生原因等

 酸素は人間の生命維持に欠かせません。酸欠災害(酸素欠乏症)は、脳をはじめとした人体に多大な影響を及ぼし、死亡率が高い特徴があります。酸素欠乏の危険がある作業は、幅広い業種で認められ対策も進んでいますが、事業場間に「安全対策に温度差」があり、未だに「基本事項の欠如」により、酸欠災害が発生しています。発生状況をみると、①測定未実施:94件、②換気未実施:72件、③空気呼吸器等未使用:66件、④換気不十分:22件、⑤ガス流入遮断せず:14件など(平成10~19年)。…

執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一

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2020年9月1日第2361号 掲載
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