【ぶれい考】定年後の“ホーム”を設立/橋本 久美子
2020.08.27
【労働新聞】
9年前に「正雄舎」という名前の子会社を作った。先代社長の父が亡くなった年に、父の名前から命名した派遣会社だ。吉村を60歳で定年退職すると希望者は正雄舎に移籍して、吉村の元の部署に派遣される。
それまで、定年後は嘱託社員として雇用していた。自分が育てた年下の社員が上司になる。「昔話をしたら、今は時代が違うっていわれたんだよ。何もできないところから育ててやったのになあ」とぼやかれた。逆に年上の部下を持つ課長さんからは「やりにくい」とこぼされる。…
筆者:㈱吉村 代表取締役社長 橋本 久美子
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令和2年8月31日第3270号4面 掲載