【ぶれい考】ジョブ型雇用と人事/守島 基博
2020.09.03
【労働新聞】
急速にジョブ型雇用という考え方が浸透している。「職務の内容を明確に定め、仕事に人を当てはめる雇用のあり方」という理解が一般的にされており、対比されるのが、メンバーシップ雇用である。これは、ざっくりといえば「人をいったん組織のメンバーとして雇用したうえで、人中心に管理をしながら、人に仕事を当てはめる雇用の仕方」である。私の教える大学生でもすぐに理解する見事な対比である。濱口桂一郎氏に敬礼!
だが、人事管理のなかで、ジョブ型を導入するには、少なくとも2点の考慮が必要なこともちゃんと理解しておいた方が良いだろう。1つは、…
筆者:学習院大学 経済学部経営学科教授 守島 基博
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令和2年9月7日第3271号5面 掲載