【社長と人事部長への社労士使いこなし術】第4回 模擬臨検を受けてみよう 現場へ意識改革促す 企業の“定期健診”として/小平 陽子
2020.10.22
【労働新聞】
ある日突然、労働基準監督官が事業場に訪ねてきて、労務関係の書類等をチェックしたり現場の社員からヒアリングをしていく「臨検監督」。事前に連絡があったとしても、事業主や人事担当者にとっては、何か違反を指摘されるのではないかと、緊張を強いられるものだ。
そこで、社労士の出番である。社労士は労働社会保険諸法令に精通した労務管理の専門家であり、労基署が目を光らせるポイントを熟知している。臨検監督に社労士が立ち会うことで信頼も得られ、仮に指導が行われた場合も、内容を噛み砕いて分かりやすく事業主に伝え、改善への道筋をつくることができるのだ。
監督の目的は、労働に対する対価が正しく支払われているか、健康的に働ける職場環境が整っているかなどを確認するものだ。果たして自社は、この監督に耐え得るのか。そこで、一度社労士による「模擬臨検」を受けてみることをお勧めしたい。多くの気付きが得られるはずだ。
一般的に、私たちは…
筆者:ドリームサポート社会保険労務士法人 特定社会保険労務士 小平 陽子
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和2年10月26日第3278号6面 掲載