【ぶれい考】日・欧・米の人事を担当/髙村 竜也
この連載のお話を頂いたときは「なぜ私に?」というのが率直な感想で、驚き半分、戸惑い半分でしたが、滅多にない機会ですのでお受けさせていただくことになりました。
私は、1992年に大学を卒業してパイオニアに入社しました。国際営業マンを志しており、配属希望調査では人事のジの字も書いていませんでした。入社初日に人事部へ配属され、あまりの想定外にショックを受けたことを覚えています。その「想定外」から28年後、人事に関するコラムを執筆するとは誰が想像できたでしょう。
パイオニアでは、人事パーソンとしての基礎を鍛えていただき、2004年からヨーロッパの人事担当としてベルギーに赴任しました。今思えば、その後のキャリアを方向付ける非常に貴重な経験となりました。
ヨーロッパと一言でいっても、南はポルトガルから北はノルウェーまで気候、人種、宗教、生活様式など大きく異なり多様な価値観が共存する世界は、まさにダイバーシティそのものです。そんな環境下で日々各国の人事担当者と仕事をした経験は、私のグローバルHRパーソンとしての目を開かせました。
その後LVMHグループと知遇を得て、08年からはDFSという会社で人事部長を担当しました。この時から私の“外資系人事部長”としてのキャリアが始まります。同社では合計9年間、ファストペースな経営スタイルとアメリカンカルチャーの人事プラクティスを経験できたことはとても有意義でした。17年からは、ラコステで現職に就いております。
人事一筋28年、日本・ヨーロッパ・アメリカの各文化において経験を積み、…
筆者:ラコステジャパン 人事最高責任者 髙村 竜也
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら