『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2024.12.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第24回 二重・三重の安全措置

 ロックアウトという言葉から、私が思い浮かぶのは、労働組合がストライキをしたときに会社側が工場に鍵をかけて組合員が工場に入れないようにする労働争議上の会社側の対抗措置で、もう1つは亭主が悪いことをして、奥さんが怒って玄関に鍵をかけて家に入れないようにするという対抗措置です。  これにもう1つの意味が最近、付け加えられました。先日、顧問先の……[続きを読む]

2024.11.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第23回 床こそ職場のかなめ

 職場には床があります。床のない職場はありません。床が機械、原材料などのすべてを支え、人は床で作業し、物を運び、移動します。床こそ、最も大事なものです。ところが、床が最も注意を払われていないように思います。汚くても、水や油に濡れていても、そんなに気にしません。  ところが、労働災害の一番大きな原因が実は床なのです。実に労働災害の4件に1件……[続きを読む]

2024.11.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第22回 難聴リスクの回避を図る

 私は37歳のときに突発性難聴で右耳が聞こえなくなりました。幸いにも、この時は投薬で回復しましたが55歳の時に再発し、このときは回復しませんでした。私の場合は私病ですが、職場の騒音による難聴は決して発生させてはなりません。しかも、騒音性難聴の場合は、私のような片耳だけでなく、両方の耳が難聴になるのが多いようです。片耳だけでも相当な苦痛なの……[続きを読む]

2024.10.29 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第21回 災害は隅のほうで起きる

 私は労働行政で33年、退官後は民間でアドバイザーとして25年、実に58年にわたって、安全衛生関係の仕事に従事してきました。その間、無数といっていいほどの災害を自ら調査し、報告を受けたりしてきました。その経験から、2つのことを確信しています。1つ目は労働災害は、その職場の華やかなところ、日の当たる部署、生産性が良くて皆が羨ましく思っている……[続きを読む]

2024.10.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第20回 見えないドアの向こう側

 職場の扉は、引き戸はほとんどありません。だから扉は、引くか押すかしなければなりません。しかもこの扉は、日常的にどこにでも普通にあり、多くの人が、ほとんど無意識に押したり引いたりします。そして何事もなく、日常を過ごしています。扉の前を通っていて不意に開けられた扉に激突し、大ケガをすることも稀ではありません。  考えてみると街中の扉は、意外……[続きを読む]

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