『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2024.11.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第22回 難聴リスクの回避を図る

 私は37歳のときに突発性難聴で右耳が聞こえなくなりました。幸いにも、この時は投薬で回復しましたが55歳の時に再発し、このときは回復しませんでした。私の場合は私病ですが、職場の騒音による難聴は決して発生させてはなりません。しかも、騒音性難聴の場合は、私のような片耳だけでなく、両方の耳が難聴になるのが多いようです。片耳だけでも相当な苦痛なの……[続きを読む]

2024.10.29 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第21回 災害は隅のほうで起きる

 私は労働行政で33年、退官後は民間でアドバイザーとして25年、実に58年にわたって、安全衛生関係の仕事に従事してきました。その間、無数といっていいほどの災害を自ら調査し、報告を受けたりしてきました。その経験から、2つのことを確信しています。1つ目は労働災害は、その職場の華やかなところ、日の当たる部署、生産性が良くて皆が羨ましく思っている……[続きを読む]

2024.10.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第20回 見えないドアの向こう側

 職場の扉は、引き戸はほとんどありません。だから扉は、引くか押すかしなければなりません。しかもこの扉は、日常的にどこにでも普通にあり、多くの人が、ほとんど無意識に押したり引いたりします。そして何事もなく、日常を過ごしています。扉の前を通っていて不意に開けられた扉に激突し、大ケガをすることも稀ではありません。  考えてみると街中の扉は、意外……[続きを読む]

2024.09.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第19回 冷凍庫視察で怪我の功名

 大きな冷凍庫の押し開き戸には、特有の危険があります。実は私もその危険を、体験しました。先年、ある企業の工場の安全パトで冷凍庫に入りました。しばらく内部の整理整頓状況を見聞きして、いざ出ようと私が内側から扉を押しました。しかし、少しも動きません。マイナス20℃以下という冷凍庫の中なので、しばらくすると凍えて死にそうな気がします。同行してい……[続きを読む]

2024.09.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第18回 運搬に見る大きな思いやり

 トラックにテールゲートリフターが付いているものが多くなりました。この装置は荷台の最後部に設置され、荷を乗せると、荷を人の力で上下する必要がなくなり、積降ろしが楽になります。しかも、作業がとても安全です。しかし、全く安全となったわけではなく、新しい形の労働災害も多発し、昨年から法的対策が講じられました。  私もこの作業に関心を持つようにな……[続きを読む]

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