『見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!』の連載記事

2024.11.21 【労働新聞】
【見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!】リレー連載 第6回 労働時間と労使コミュニケーション 割増通算は撤廃必要 個々の交渉を集団で支援/鎌田 耕一 NEW

法定上限規制は現行制度を維持  前回は労働基準法制見直しの背景と労働者概念を取り上げたが、今回は労働時間法制と労使コミュニケーションについて意見を述べたい。働き方が多様化するなかで、どのように制度を組み換えるかが問われている。  労働基準関係法制研究会では労働時間法制に関して、大別して①割増賃金制度、②最長労働時間規制、③労働からの解放―……[続きを読む]

2024.11.14 【労働新聞】
【見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!】リレー連載 第5回 労働者概念 見直しは時期尚早 判断する専門部署設置を/鎌田 耕一

健康確保の役割は現在も衰えず  労働基準法は1947(昭和22)年にできた法律で、今年で77年目を迎える。制定当時、この法律は、均質な労働者が事業場で一定時間、使用者の指揮命令のもとで働くという働き方を前提として構想された。その後、新卒一括採用、広範な人事異動、年齢を基準とした処遇、定年退職といった日本的雇用慣行が広がるなかで、画一的な働……[続きを読む]

2024.11.07 【労働新聞】
【見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!】リレー連載 第4回 働き方改革の行方(下) 懸念は「部局間連携」 関係法令の整備・周知で/諏訪 康雄

企業文化や風土までをも大改造  働き方改革関連法の施行から5年が経過したが、働き方改革は今も進行途上である。  なにしろ、日本経済再生に向けた最大のチャレンジが働き方改革だとして、働く人の視点に立ち、労働制度の抜本改革を行い、企業文化や風土も含めて変えるという気宇壮大な「仕事世界の大改造」なのである。一朝一夕に達成できるはずはない。  同……[続きを読む]

2024.10.31 【労働新聞】
【見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!】リレー連載 第3回 働き方改革の行方(上) 政策関心に変化あり 「守る」と「支える」両立へ/諏訪 康雄

ワードクラウドから眺める変遷  現在、労働基準関係法制研究会(以下、研究会)の議論動向が関係者から注目されている。  事務局となる労働基準局労働条件政策課は、昨年10月20日「新しい時代の働き方に関する研究会」報告書を公表した。経済社会の変化により「働く人が希望する働き方を実現し、能力を十分に開発し発揮できる働く環境を構築しなければ我が国……[続きを読む]

2024.10.24 【労働新聞】
【見直すべきは何なのか…労働基準関係法への提言!】リレー連載 第2回 労働時間制度 労働者自ら健康確保 デジタル技術を活用して/大内 伸哉

規制強化するも過労問題は残る  労基法のなかで最も重要な規制は、労働時間規制と言って良かろう。今日でも、解雇規制と並ぶ労働政策上の重要テーマだ。その理由は、労働時間規制には、健康確保という重要な目的があるからだが、同時に、創造的なアイデアが経済に与える影響が大きくなっている今日、自由で柔軟に働ける環境の整備という観点からの労働時間規制緩和……[続きを読む]

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