『人的資本経営期のHR用語集』の連載記事

2025.04.24 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第126回 ジョブシェアリング 1人分業務を分担 班単位で評価・処遇/木谷 宏 NEW

欧州の失業対策が発端  製造現場以外にも広がった多能工化は1人で複数の業務や工程をこなす人材の育成を意味し、担当業務の隔絶による弊害の解消を目的とするものであった(第120回)。1人の人材に複数の業務を請け負わせる試みが多能工化であり、逆に1つの業務を複数の人材で分担することをジョブシェアリングと呼ぶ。本来は不況時における国による雇用維持……[続きを読む]

2025.04.17 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第125回 自転車通勤 心身両面に好影響 交通事故リスク高いが/木谷 宏

全経路利用に管理必須  通勤手当の誕生は、近代以降に自宅と職場が離れたことで「通勤」の概念が一般化し、日々の移動に発生する費用を雇用主が負担したことに端を発する。通勤手当は労働の対価や生活費の補助でなく実費弁償的な性格を持ち、広く支給されている手当の1つである。しかし支給義務は法律では定められておらず、本来は賃金の一部(あるいは法定外福利……[続きを読む]

2025.04.10 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第124回 ガラスの天井 昇格試みて屈辱感 女性登用を妨げる比喩/木谷 宏

能開を諦め意欲は低下  2016年の米国大統領選で敗北した民主党のヒラリー・クリントン候補は、“ガラスの天井を破れなかった”とコメントした。「ガラスの天井(glass ceiling)」とは、組織内で昇進に値する人材が性別・人種などの個人属性を理由として、低い地位に甘んじる不当な状態を意味する。  とくに女性のキャリアを阻む“暗黙の制約”……[続きを読む]

2025.04.03 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第123回 4R(フォーアール) 人事や広報を指す 女性比率高い4職種/木谷 宏

活躍阻む要因との指摘  4Rと聞いて循環型社会をめざす4つの取組みを思い浮かべる人は多い。これはReduce、Reuse、Recycleの3RにRefuse(断る)を加えた考え方であり、最初からゴミを出さない一歩進んだ行動を意味する。  さて、人事管理における「4R」とは女性比率が高い4つの部署・職種を指し、女性活躍を阻む要因とも言われて……[続きを読む]

2025.03.27 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第122回 ディーセントワーク 厚労省が要件示す 男女平等など計4項目/木谷 宏

SDGsのゴールにも  ディーセントワークとは「働きがいのある人間らしい仕事」と訳され、働く人の権利が保護され、十分な収入を生み、社会からの適切な保護を提供される生産的な仕事を意味する。1999年に開催されたILO(国際労働機関)総会において、当時の事務局長フアン・ソマビア氏が提唱した概念であり、その背景には内戦・貧困・所得格差・差別など……[続きを読む]

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