『人的資本経営期のHR用語集』の連載記事

2024.11.21 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第106回 配偶者手当 見直し避けられず 労働力確保に向けて/木谷 宏 NEW

半数超の事業所が支給  配偶者手当とは、配偶者を含む扶養家族を持つ労働者に支給される手当であり、生活補助給としての性格が強い。家族手当、扶養手当とも呼ばれ、配偶者、第1子、第2子といった扶養属性ごとに定額支給される。2024年の職種別民間給与実態調査では、家族手当の制度がある事業所は74.5%、配偶者に家族手当を支給する事業所は53.5%……[続きを読む]

2024.11.14 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第105回 つながらない権利 まず実態把握から 同僚の勤務時間共有も/木谷 宏

EU諸国は法制化済み  「つながらない権利」(right to disconnect)という聞きなれない言葉を目にする機会が増えた。一般に、“労働者が勤務時間外において業務に関連するメールや電話、ビジネスチャットなどの対応を拒否できる権利”とされる。ここ数年の働き方改革の推進やコロナ禍におけるテレワークの拡大に伴い、厚生労働省の「テレワー……[続きを読む]

2024.11.07 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第104回 社内通貨 社員間で交歓促す 考え方は“贈与”に近い/木谷 宏

書籍や菓子などと交換  貨幣とは不思議な存在である。資本主義が成立する条件は、労働の商品化に加えて貨幣の妄信にあるといえる。貨幣の役割は、①交換の媒介、②価値の蓄蔵、③流動性の担保などとされるが、モノやサービスという主体は貨幣によって社会化される客体となり、同時に貨幣もモノやサービスによって社会化される。危なっかしい期待と信用に基づくこの……[続きを読む]

2024.10.31 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第103回 プロティアンキャリア “一人数役”演じる 転職や複業により/木谷 宏

「成功の実感」も報酬に  プロティアンキャリア(Protean Career)はボストン大学のダグラス・ホールが1996年に提唱した理論であり、“自分の意思で必要な知識やスキルを身に着けていくキャリア形成”を意味する。一般に「自律的キャリア」と訳されるが、環境変化においても自分の価値観を大切にし、自らの責任で柔軟にキャリアを構築することで……[続きを読む]

2024.10.24 【労働新聞】
【人的資本経営期のHR用語集】第102回 ケイパビリティ 企業変革力をこそ 環境激変期の現代では/木谷 宏

「個人の能力」は指さず  一般語に思える「ケイパビリティ」は、経営学において少し意味合いが異なる。Capabilityを辞書で調べると“能力・才能・機能・性能・技能・手腕”とあり、個人の能力を想像しがちである。しかしケイパビリティは経営者や社員の能力ではなく、“企業全体の組織力”あるいは“組織固有の強み”を意味する。  ちなみに他社に勝る……[続きを読む]

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