『元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性』の連載記事

2022.09.22 【労働新聞】
【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】最終回 特別加入拡大と今後の展望 新たな立法も検討 雇用契約の指導強化へ/中野 雅之

 前回は俳優・技術スタッフなどの芸能関係者の労働基準法上の労働者性について概観した。今回はフリーランスへの労災保険の特別加入の拡大についてみていくとともに、フリーランスと労働者性の今後について展望してみたい。 法の適用逃れは社会批判高まる  2020年7月の成長戦略実行計画(閣議決定)においては、フリーランスガイドラインを策定するという方……[続きを読む]

2022.09.15 【労働新聞】
【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】第11回 芸能関係者の労働者性 労基研の報告が基準 業務ごとに判断した例も/中野 雅之

 前回は、プラットフォームワーカーと労働者性について概観した。今回は、俳優・技術スタッフなどの芸能関係者の労働基準法上の労働者性についてみていくこととする。 他社で働けたかが重要な要素に  俳優・技術スタッフについては、「建設業手間請け従事者及び芸能関係者に関する労働基準法の『労働者』の判断基準について」(平成8年3月)において、具体的な……[続きを読む]

2022.09.08 【労働新聞】
【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】第10回 プラットフォームワーカー 諸外国でも問題に EUは保護図る指令案/中野 雅之

 前回は、フリーランスへの独占禁止法等の適用などについて概観した。今回は、プラットフォームワーカーの労働者性についてみていくこととする。 欧米の最高裁で認容判決相次ぐ  仕事と人材を結び付けるプラットフォームにはさまざまなものがあるが、 ① プラットフォームワーカーがオンライン上で仕事を成し遂げる非対面型(クラウドソーシング、ILOはon……[続きを読む]

2022.09.01 【労働新聞】
【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】第9回 独占禁止法等の適用 書面不交付はNGに 12個の違反行為類型示す/中野 雅之

 前回までは、労働基準法上および労働組合法上の労働者性について取り上げてきた。今回は、フリーランスへの独占禁止法等の適用などについてみていくこととする。 競合する場合は下請法が優先に  第2回で説明したように、労働基準法上および労働組合法上の労働者性の双方が認められないケースや、労働基準法上の労働者性は認められないが労働組合法上の労働者性……[続きを読む]

2022.08.25 【労働新聞】
【元労働基準局長が解説!フリーランスと労働者性】第8回 労働組合法上の労働者性③ 評価制度は肯定事情 裁判が続くコンビニ店主/中野 雅之

 前回は労使関係法研究会報告書が示した判断基準の各判断要素の関係性とその考え方について概観した。今回は、労働組合法上の労働者性の各判断要素を肯定する事情をみたうえで、裁判所や労働委員会における労働組合法上の労働者性の判断事例についてみていくこととする。 交渉により契約変更余地あるか  各判断要素を肯定的に解する方向に作用する事情を整理する……[続きを読む]

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