『労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策』の連載記事

2025.01.16 【労働新聞】
【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】第14回 誓約書の内容と取得方法 認識向上にも有効 退職時は“拒否”の可能性/岡本 直也 NEW

対象となる情報を明確化  これまでの連載において従業員から誓約書を取得することの重要性を解説した。不正競争防止法上の営業秘密として保護されるためには、①秘密として管理されていること(秘密管理性)、②有用であること(有用性)、③公然と知られていないこと(非公知性)の3つの要件を満たす必要がある。  ①の秘密管理性を満たすためには、「営業秘密……[続きを読む]

2025.01.09 【労働新聞】
【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】第13回 情報漏洩後の対応 保護委へ報告義務も 証拠保全は“プロ”活用を/岡本 直也

最優先は被害の拡大防止  どれほど厳格に管理していたとしても情報漏洩が生じることはある。その際に重要なのは、初動を間違えないことである。  情報漏洩が発覚した場合、ただちにどのような事象が生じているのかを把握し、仮にリスクが継続しているのであれば、リスクを取り除かなければならない。たとえば、オンラインショップからクレジットカード情報が漏洩……[続きを読む]

2024.12.19 【労働新聞】
【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】第12回 情報管理の従業員教育 規程整備し理解促す 遵守可能なルール設定を/岡本 直也

定期的なチェックが必要  情報漏洩対策として重要なことの1つは、社内に存在する情報ごとに重要性を評価し、重要性に応じた管理方法を定めることである。  具体的な管理方法としては、①接近の制御(たとえば、アクセス権者の範囲を限定するなどしてアクセス制限を設定すること)、②持出し困難化(たとえば、コピー制限、私物USBメモリの持込みを禁止するこ……[続きを読む]

2024.12.12 【労働新聞】
【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】第11回 引抜きと転職者の受入れ “元”との契約確認を 状況に応じて誓約書取得/岡本 直也

態様によっては不法行為  企業にとって優秀な人材が経営の根幹となることを疑う余地はないが、優秀な人材を中途で採用しようとすれば、必然的に他社から引き抜くことになる。ハイクラス転職などの広告を見ない日がないほどに人手不足が深刻化している現代社会において、どのような点に注意すれば良いか。  引抜きは大きく分けて、①在職中の引抜き、②退職後の引……[続きを読む]

2024.12.05 【労働新聞】
【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】第10回 営業秘密の管理方法 情報の棚卸しが第一 重要性評価も同時進行で/岡本 直也

部署ごとの責任者選出を  不正競争防止法による保護を受けるためには、会社の秘密情報を不正競争防止法に従い、営業秘密として管理する必要がある。  では、どのようにして営業秘密を管理すれば良いか。最も重要なことは営業秘密の指定である。会社には、膨大な量の情報が存在する。それらの情報がすべて営業秘密であるということはあり得ないし、すべての情報が……[続きを読む]

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