『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2025.01.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第26回 航空機事故の脱出劇

 昨年の1月2日、羽田空港で日本航空機が炎上するシーンは、鮮明に記憶に残っています。搭乗していた乗客367人と乗務員12人は無事脱出することができました。しかも乗客には、車椅子の2人と幼児8人が含まれていたのです。記録によると、機体がようやく停止した6分後、8カ所の脱出口のうち5カ所の脱出口は火災のため使用できず、残り3つの脱出口を展開し……[続きを読む]

2024.12.19 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第25回 神社仏閣のように美しく

 わが家では、ご近所の氏神様に、今年一年の幸せを願って初詣をします。私自身はそんなに信仰心が篤いわけではないのですが、神社仏閣を訪れることが好きで、初詣だけでなく、旅行中も時間が許す限り、その地方の神社仏閣を訪れます。どこの神社仏閣であっても、美しい樹木、玉砂利、竹箒の跡が残る掃き清められた参道などが醸し出す、心に沁みる静謐(せいひつ)さ……[続きを読む]

2024.12.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第24回 二重・三重の安全措置

 ロックアウトという言葉から、私が思い浮かぶのは、労働組合がストライキをしたときに会社側が工場に鍵をかけて組合員が工場に入れないようにする労働争議上の会社側の対抗措置で、もう1つは亭主が悪いことをして、奥さんが怒って玄関に鍵をかけて家に入れないようにするという対抗措置です。  これにもう1つの意味が最近、付け加えられました。先日、顧問先の……[続きを読む]

2024.11.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第23回 床こそ職場のかなめ

 職場には床があります。床のない職場はありません。床が機械、原材料などのすべてを支え、人は床で作業し、物を運び、移動します。床こそ、最も大事なものです。ところが、床が最も注意を払われていないように思います。汚くても、水や油に濡れていても、そんなに気にしません。  ところが、労働災害の一番大きな原因が実は床なのです。実に労働災害の4件に1件……[続きを読む]

2024.11.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第22回 難聴リスクの回避を図る

 私は37歳のときに突発性難聴で右耳が聞こえなくなりました。幸いにも、この時は投薬で回復しましたが55歳の時に再発し、このときは回復しませんでした。私の場合は私病ですが、職場の騒音による難聴は決して発生させてはなりません。しかも、騒音性難聴の場合は、私のような片耳だけでなく、両方の耳が難聴になるのが多いようです。片耳だけでも相当な苦痛なの……[続きを読む]

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