『安全衛生眺めてみれば』の連載記事

2025.03.11 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第30回 職場の危険は教わるもの

 新入社員研修では、「まず危険とは何か」ということから、私は話し始めます。これが結構苦労します。ここ1、2年は、道路の交差点の危険性を例に挙げています。最初に「交差点で事故に遭ったことがある人は、手を挙げて」と尋ねます。普通、誰も手を挙げません。次に「交差点で事故を見たことがある人?」と聞きます。また誰も手を挙げません。「では、皆さんはな……[続きを読む]

2025.02.26 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第29回 普遍的な「安全第一運動」

 4月になると、新入社員研修が始まります。最近の新入社員は、実に礼儀正しく真剣な面持ちでこちらを見つめてきます。このなかから将来企業を引っ張る幹部が出てきて、企業だけでなく社会全体の指導者として世の中を改造していくことになるのだろうと思うと、実に粛然とした気持ちになります。この人々が指導者になっているであろう未来には、私はこの世にはもうい……[続きを読む]

2025.02.12 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第28回 「性的な匂い」は御法度

 江戸時代、「不義密通はお家の御法度」として、職場での性的な関係は厳禁されていたようですが、現代はそうでなく、男女が知り合う場として、大事な場所の一つとされているようです。現に多くの者が職場で知り合い、幸福な家族をつくり上げています。私の友人にも、そのような夫婦である者が何組もおります。  とりわけ問題となるものに、職場の権力関係を背景に……[続きを読む]

2025.01.28 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第27回 パワハラで安全に遠慮!?

 職場にパワーハラスメントがあれば、心身に不調をきたす社員が出ることも稀ではありません。安全衛生の確保からも決して容認できない事態となります。  一方、労働契約の本質は従属労働と定義されており、部下たる労働者は、企業の代理人としての上司の指揮監督に従うことが、その義務の本質とされています。  また、上司は部下に職務を与え、その職務を適切に……[続きを読む]

2025.01.10 【安全スタッフ】
【安全衛生眺めてみれば】第26回 航空機事故の脱出劇

 昨年の1月2日、羽田空港で日本航空機が炎上するシーンは、鮮明に記憶に残っています。搭乗していた乗客367人と乗務員12人は無事脱出することができました。しかも乗客には、車椅子の2人と幼児8人が含まれていたのです。記録によると、機体がようやく停止した6分後、8カ所の脱出口のうち5カ所の脱出口は火災のため使用できず、残り3つの脱出口を展開し……[続きを読む]

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