『裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点』の連載記事

2023.06.22 【労働新聞】
【裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点】最終回 変形労働時間制度③ 違反部分のみ無効に 契約の合理的意思解釈で/黒木 大輔

所定労働時間分は 支払い済みと主張  第10回および第11回では、主に1カ月単位の変形労働時間制(労働基準法〈以下、「労基法」〉32条の2)の適用要件について判例(第10回では日本マクドナルド事件、第11回ではダイレックス事件およびブレイントレジャー事件)を紹介しつつ解説したが、第12回では、適用要件のほか、1カ月単位の変形労働時間制の適……[続きを読む]

2023.06.15 【労働新聞】
【裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点】第11回 変形労働時間制度② 適正なシフト作成を 規則に基づく運用が必須/平良 亜大

勤務割は期間開始前まで作成で十分  第11回は、第10回に引き続き、1カ月単位の変形労働時間制を取り上げる。前回は、後述する導入要件のうち、就業規則などによって1カ月単位の変形労働時間制を採用する旨を定めること(後記「要件①」)に焦点を当てたが、今回は、就業規則などで定める内容および労働時間の特定方法(後記「要件③」)に焦点を当てて解説す……[続きを読む]

2023.06.08 【労働新聞】
【裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点】第10回 変形労働時間制度① 厳格な特定が必要に “原則”の例示では不十分/近藤 佑輝

単位期間は3種類 区分で要件異なる  第7回~第9回までは、非典型的な労働時間制のうち事業場外労働のみなし労働時間制を取り上げたが、第10回~第12回では、変形労働時間制を取り上げる。  変形労働時間制とは、単位となる期間内において所定労働時間が平均して週法定労働時間を超えなければ、期間内の一部の日または週において所定労働時間が1日または……[続きを読む]

2023.06.01 【労働新聞】
【裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点】第9回 事業場外みなし労働時間制③ 適用難易度は年々増 通信機器の発展が背景に/黒木 大輔

把握できた可能性個別具体的に検討  第9回も第7、第8回と同様、事業場外労働のみなし労働時間制(労働基準法38条の2)の適用について、「労働時間を算定し難いとき(同法同条第1項)」の要件に焦点を当て、裁判例を踏まえて解説する。  ヨツバ117事件(大阪地判令4・7・8)は、防災機器の販売事業などを行うY社にて消化器の販売・交換の業務に従事……[続きを読む]

2023.05.25 【労働新聞】
【裁判例を踏まえた非典型労働時間制の要点】第8回 事業場外みなし労働時間制② 使用者に厳しい判断 自己申告の正確性考慮を/江本 磨依

直行直帰が基本の営業職へ適用認定  当連載第7回では、事業場外労働のみなし労働時間制(労働基準法38条の2第1項)の要件や、「労働時間を算定し難いとき」に焦点を当て、阪急トラベルサポート(派遣添乗員・第2)事件(最判平26・1・24)の紹介を行った。本稿では、営業職員への同制度の適用が争われたセルトリオン・ヘルスケア・ジャパン事件(東京地……[続きを読む]

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