化学工場爆発事故の事例研究/警察大学校 博士 樋口 晴彦

1.事故の概要
2.プラントの冷却システム
3.事故の発生状況
4.設備の不備
4.1非定常的操作に対する配慮の不足
4.2フェイルセーフの視点の不足
4.3緊急事態に関する考慮の不足
4.4取扱物質に関する知見の不足
5.マニュアルの不備
6.運転担当者の教育不足
7.安全管理の機能不全
8.現場作業員の対応力の低下
9.事件の原因メカニズム
おわりに

警察大学校 博士 樋口 晴彦 氏
執筆:樋口晴彦(ひぐち はるひこ)
1961年広島県生まれ。1984 年に東京大学経済学部卒業後、警察庁へ。
愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。
オウム真理教事件、ペルー大使公邸人質事件、東海大水害対策などの危機管理に従事。
1994年にフルブライト奨学生としてダートマス大学ビジネススクールでMBA、2012年に千葉商科大学大学院政策研究科で博士(政策研究)を取得。
警察大学校警察政策研究センター主任教授を長年務めた後、現在は警察庁人事総合研究官兼警察大学校付。
企業不祥事の分析を通じて組織が失敗する原因メカニズムを研究。
危機管理システム研究学会理事。
〈著書〉
『組織の失敗学』中央労働災害防止協会(中災防新書)2012
『組織不祥事研究 組織不祥事を引き起こす潜在的原因の解明』白桃書房2012
『なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか 有名事件13の原因メカニズムに迫る』日刊工業新聞社2015
『続・なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか 重大事件から学ぶ失敗の教訓』日刊工業新聞社2017
『東芝不正会計事件の研究 不正を正当化する心理と組織』白桃書房2017 など多数